どういうわけか、日本社会の、歴史の中で発展を遂
げてきた鍼灸マッサージは、不当な扱いを受け、また、
隅に追いやられてきました。正当な評価を受けること
もなく、いたずらに周辺業者の“便利屋”に成り下が
ってしまった……、私には、そのような憤りとともに、
強い哀しみがあります。
こういった現状を「おかしい」と思うこともなく、
なかば諦めのように受け入れて、身を縮めている同業
者の姿を見るにつけ、私は、敢えて鍼灸マッサージ師
の未来一新たな可能性や活路一を考えてみようと思っ
たのです。
