そうです。この本は、鍼灸マッサージの新たな「未
来」についての本なのです。
朽ち果て、滅び、従属す
るという、屈辱的な未来ではなく、蘇り、発展し、正
当な地位を確立するという意味での未来。
そのためには、今までの考え方とは異なる視点を獲
得せねばなりません。
「鍼灸マッサージ師の悲惨な現状を変えたい」、それ
が私がこの本を書くに当たって強く思っていたこと
で、そのためには、今までの考えを一変させる、言わ
ば心のリハビリ、つまり、“発想の転換”が必要です。
私は鍼灸マッサージ師の悲惨な現状を変えたいとい
う意志と、そのためのいくつかのヒントを持っています。
これをお読みになる鍼灸マッサージ師の方は「苦
しい現実は転換できる」ということを、まず、記憶し
てください。しかし、今のままでは駄目です。あなた
自身のものの見方が変わることが何より重要です。